死体遺棄容疑で指名手配中の市橋達也容疑者(30)が、今年10月11日までの約1年間、大阪府茨木市の建設会社の寮に住み込み、作業員として働いていたことがわかった。
今月5日に公開された市橋容疑者の整形後の顔写真を見た建設会社関係者が、元社員に似ている人物がいたと警察に通報、寮の部屋を調べた結果、残されていた書籍などから指紋が検出された。また、建設会社では「井上康介(いのうえ・こうすけ)」と名乗り、建設会社で雇われる前に、既に整形手術を受けていたとみられる。
建設会社の関係者によると、市橋容疑者は昨年8月19日、「金が必要だ。助けてほしい。」と採用担当者に訴え、約3畳半の会社寮で住み込みをしながら働いていた。仕事ぶりはまじめで主にソーラーパネルの取り付けや土木作業をこなし、作業を覚えるための手書きメモを持ち歩き、同僚は「パネルの種類が図解で書いてあり絵がとてもうまかった」と言う。
同僚には「引きこもりで仕事もしていなかった。100万円ぐらいため、両親を温泉とかに行かせたい」と話し、「日曜も働かせてほしい」と願い出たり、夜勤も率先して行ってい、飲酒も喫煙もしなかったという。
いかし、まじめな面を見せる一方、不可解な面も多かったという。現金は胴巻きに入れて肌身離さず持ち歩き、食事中も帽子を外さず、風呂に行くのは、いつも1人。仕事の現場撮影でカメラを向けると、いつも顔をそむけていた。今年春ごろには、先輩に注意されてた際に激高し、胸ぐらをつかんで先輩をにらんだが、同僚に「大人が殴ったら、死ぬこともある」と諭されると、「申し訳ありません」と号泣したという。
寮から姿を消したのは先月11日朝で、2日前の9日には給料を受け取っていた。同僚には「旅行してくる。いろんな景色が見たい」「13日には帰る」と話し、部屋には作業着などの荷物がそのまま残されていたが、その後、寮には戻らなかった。